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Mon histoire aux tresoirs アンティークディーラーのとっておき Vol.2

2016.06.22

仕事柄、日々アンティーク雑貨に触れ良い物をたくさん見てきたその道のプロたちに、どうしても売り物にはできなかった秘蔵の一品やお気に入りのコレクションを紹介してもらう企画ページです。

BlenDEcoのロゴ

第二回ゲスト 小田 和佳子さん

ゴールドを基調としたグラマラスなアメリカン・ビンテージ雑貨を扱うアンティークネットショップ「BlenDEco(ブレンデコ)」オーナー。年に2回参加するアンティークフェアin新宿では、いち早く商品を手に取ろうとファンが詰めかけて順番待ちになることも。
ウェブサイトURL: http://www.blendeco.com

―まずはアンティークショップを始めたきっかけを教えて下さい。

もともとは北欧系の家具などが好きで、自宅のインテリアもややモダン方向にすることが多かったのですが、新婚旅行中のパリで見つけたビンテージのオートクチュールドレスとの出会いからアンティークに興味を持ち始めました。その時は帰国後のパーティードレスを探していたもののデパートなどではイメージに合うものが見つからなくて、たまたま入ったアンティークショップで気に入ったドレスに出会うことができました。自分の個性を表現するために、古いものをピックアップするという選択肢があることに気付いた瞬間でした。

その後アメリカに住むことになり、日常の中でアンティークショップや蚤の市巡りをする機会が増えたことや、友人宅でお洒落に飾られたアンティーク雑貨に触発されて、自分でもアンティークを含めたインテリアをいろいろと工夫するようになりました。そして日本への帰国が決まった際、アメリカの素敵なアンティーク・ビンテージ雑貨を日本で紹介したいと思い、BlenDEcoを始めたという流れです。

トレイの上のアンティーク練り香水のコレクション

―アンティーク雑貨の魅力はどのようなところだと思いますか?

自分が生きてこなかった時代、しかも遠い外国の地で長い間大切にされてきたものを、何十年経ってもこうして楽しむことができること。それから、当時のままの状態ではなくても、長年使われてきたがゆえの汚れや傷がいい風合いとなり新たな価値が生まれることです。
そんなアイテムが現代において、新たな人の手で、新たな場所において当時にはなかった新しい用途で大切に使われていくことが魅力だと感じています。

―小田さんのとっておきの一品は何ですか?

ビンテージの「練り香水」です。 BlenDEcoでは扱っていませんが、仕入れ旅行でたまに見かける度に購入していたらいつの間にか集めるようになっていました。
あまりにもかわいいので、なかなかお店の商品として紹介できていません(笑)

―その練り香水との出会いを教えて下さい。

アメリカのあるアンティークショーでの買い付け最終日、見逃したものがないか会場内を最後の一周をしている時でした。たまたまいつもは立ち寄らないブースに目が行き、覗いてみると可愛い鳥かごに入った鳥たちと目が合いました。
最初はドールハウス用のミニチュアだと思いましたが、お店の人に聞いたらそれが練り香水だということがわかりました。

戸棚に納められたアンティークの練り香水

テーブルのセンターピースとして使う、アンティーク練り香水

―練り香水を見つける際のポイントやいいものを選ぶコツ、おすすめの使い方などはありますか?

正直出会いは少ないです。小さくて可愛いので、持ち主があまり手放さないのではないでしょうか。基本はゴールドベースが多いですが、個人的には少し色が入ったデザインが好きです。あとはパーツが動いたりするものもあって、見ていて楽しいです。

いいもの、そうでないものという観点で見ずに、自分が気に入ったデザインやテーマのものを購入するのが楽しむポイントかなと思います。自分の生まれ年のものや、何かの記念の年のものを探すのも面白いですね。

香水自体は古いので実際に使うのはおすすめできませんが、見た目が美しいので、容器をトレイなどに並べて飾ると素敵です。私はケーキスタンドの上に並べて、テーブルのセンターピースとして飾ったりしています。

―買い付けは年に何回位のペースで行かれますか? また、買い付けの際に良い物を探すための工夫やコツなどありますか?

お店用の買い付けに行くのは年3回程度ですが、買い付け以外のプライベートな旅行でもアンティークショップや蚤の市に立ち寄って、いいものを見つけるとついつい仕入れてしまいます。
良い物を探すコツは…時間に余裕がある時には、ショップや会場内を最低でも2周することにしています。しかも、2周目は最初と逆回りするのがポイントです。1周目に見落としてしまっていたものも、逆方向から見て回ると目に入ることがあるからです。

もう一つはブースのディーラーさんと仲良くすることですね。特に頻繁に通うエリアでは、仲良くなるうちに私の好みも分かってくれて、次に行く時までに商品を探し集めておいてくれたりしますし、特に親しくなったディーラーさんだと、家に招待されて、自宅倉庫から秘蔵のアイテムを見せて貰ったりすることもあります。

アンティーク練り香水のコレクション

―アンティークファンの皆様にメッセージがあればお願いします。

アンティーク・ビンテージ雑貨にはいろいろな種類のアイテムがありますが、元々の用途にとらわれずに、自由な発想でお使いになることをおすすめします。
例えばBlenDEcoの商品ですと、ジュエリーボックスを結婚式のリングピローとして使われるお客様や、リップスタンドを印鑑立てとして活用されている方もいらっしゃいます。

私としても、こうやって当店のアイテムがこの先長く使われて愛されることを期待していますし、新たな出会いや新しい用途を発見するお手伝いができるように、これからもいいものを探し続けたいと思います。


―小田さん、素敵なお話をありがとうございました。次回のゲストもお楽しみに!

パリの大通りを走る車